江戸糸あやつり人形座(2009年)

江戸糸あやつり人形座「セロ弾きのゴーシュ」「星の王子さま」

上演スケジュール

上演時期
通年
上演時間
60~80分(休憩あり)

江戸糸あやつり人形座 セロ弾きのゴーシュ

  • 宮沢賢治 原作
  • 大型糸あやつり人形+俳優+影絵
  • 上演時間35分

セロ弾きの青年と森の動物たちの音楽を通じた心温まる交流。糸であやつる大きな人形と俳優、そして影絵の楽しい共演で宮沢賢治の名作の感動を、子どもたちの心に届けます。

セロの豊な音色、魅力ある表情の動物たち、場面を盛り上げる影絵…。そこに俳優が加わった舞台は、子どもたちに強い印象を残します。

セロ弾きのゴーシュあらすじ
ゴー主は町の活動写真館(映画館)でセロを弾く係りでした。けれども仲間の楽手の中で一番下手で、今日も楽長にしかられ涙をこぼしていました。ゴーシュが水車小屋の自宅で一生懸命セロの練習をしていると夜中にドアをノックする音がします。開けてみると生意気そうなネコがズカズカ入って来て シューマンを弾いてくれと頼みます。ゴーシュは生意気なネコをこらしめるために、激しい曲を弾きました。ネコはビックリして逃げ帰ります。しかし不思議な事にその日から毎夜カッコウやタヌキやネズミの親子が訪ねて来ます。ゴーシュはその度に動物たちにセロを弾いてやります。そうしているうちに、いつのまにかゴーシュのセロを弾く腕前は…。

星の王子さま

  • サン=テグジュペリ 原作
  • 大型糸あやつり人形+俳優+影絵
  • 上演時間45分

世界的名作「星の王子さま」を糸あやつり人形と俳優、そして影絵で紡ぎだすファンタジックな舞台!

星の王子さまといっしょに本当に大切なものを見つけませんか。

「星の王子さま」制作にあたって
江戸糸あやつり人形座では、皆さまに楽しく日本の伝統芸能に触れていただけるよう、世界中で親しまれている名作「星の王子さま」の上演を企画いたしました。原作者サン=テグジュペリの描いたイラストそのままの人形と人間が演じることで、見ている子どもたちを話の世界にどんどん引き込みます。望めば大ていのものは手に入る時代にあって、本当に大切なものとは何なのか。「星の王子さま」は、そのことを考えるきっかけを子どもたちに与えてくれることでしょう。
♪劇中歌「ともだちってなぁに」
ともだちってなあに、ゆうじょうってなんだ
しんじるきもち たいせつにしよう
すんだひとみに こころがみえる
ぼくは きみのために
きみは ぼくのために
いっしょにあゆもう いつまでも
いっしょにあるこう どこまでも
サン=テグジュペリの描いた絵
そのままのキャラクターが人形に。独特のぬくもりが見る人を魅了するサン=テグジュペリ自筆のイラストは、この本の大きな魅力の一つです。そのキャラクターがそのまま立体になった人形たちが舞台で動き回ります。

貴重な伝統を受け継ぐ、正統派糸あやつり人形劇

糸操り人形
日本には古くから伝わっている、糸であやつる人形があります。 今回みなさんにご覧頂くのは、江戸に生まれ伝わってきた、糸あやつり人形です。 現在日本の古典糸あやつり人形は、九代目結城孫三郎が残した結城系のものしかありません。
表情豊かな動き
江戸で生まれた日本の糸あやつり人形は、繊細で細やかな動きを表現する事ができます。日本独特の四角い手板と呼ばれる操作板に付いている十数本の糸を遣って驚いたり、悲しんだり、喜んだり、といった様々な表現をします。文楽もそうですが、江戸の糸あやつり人形も、日本人の感性が生み出す独特で細やかな演技をすることができます。
※手板 長方形の板の前後(2ヶ所)に「ひょうたん型」の穴をくりぬき、人形を操作する糸を繋げた板。
390年もの間継承されてきた巧みな技
日本の糸あやつり人形のルーツは、はっきりとはしていませんが古い文献によると元和三年(1617年)「日本橋で、糸をあやつる人形を見て面白かった」という文章が載っています。この事からも日本では、390年以上前から糸あやつり人形が盛んに行われていた事がうかがえます。その人形と技は、絶え間なく改良を加えられて現在にいたっています。『江戸糸あやつり人形座』は、その流れを強く継承している劇団です。
伝統ある結城系糸あやつり人形
初代結城孫三郎は説教節の太夫で、結城座を創設した劇場主でした。二代目から後は太夫ではなく劇場主のみで明治初期八代目結城孫三郎の時に劇場は、閉鎖し廃業、名跡は途切れました。ところが明治中期突然人形遣いとして九代目結城孫三郎が登場して来たのです。江戸から明治に掛けての名人形遣い達(鳥羽屋紫蝶・山本三之助・市蔵)と九代目は何度も共演しており、その伝統の技を受け継ぎました。そして九代目はその江戸糸あやつり人形に改良を加えました。人形そのものの改造と上演形態を浄瑠璃一辺倒から自ら科白(せりふ)を喋りながら人形を遣う形に変えたのです。そして唯一結城系の糸あやつり人形が現在まで途切れる事なく伝わってきたのです。
※九代目結城孫三郎は、伝統的糸あやつり人形の中興の祖とよばれています。九代目の功績により、現在でも結城座は『国記録選択無形民俗文化財』・『東京都の無形文化財』に指定されています。
「江戸糸あやつり人形座」とは
私達は、祖父の残してくれた糸あやつり人形を大切に継承して行くことは勿論ですが、九代目以前の江戸糸あやつり人形の特性をもう一度見直してみたいとも思ったのです。そうした意味で、敢えて座名を結城系の名では無く「江戸糸あやつり人形座」という大きな拡がりを持った名称に致しました。糸あやつり人形の長い歴史の中、大勢の人形遣い達が考えつむぎだしてきた人形芝居。こうした伝統に、私たちの力を加え後世へ繋いでいかなければと、決意を新たにしています。
結城一糸

多彩なプログラムで伝統芸能への理解と興味を喚起

寿獅子(ことぶきじし)
昔からお正月やお祭りなど、おめでたい場面に登場して人々を楽しませてきたお獅子。最近ではなかなか見ることが少なくなったその表情豊な踊りを、糸あやつり人形を駆使して再現し、子どもたちに伝統芸能を楽しんでもらいます。(上演時間5分)
証誠寺の狸ばやし(しょうじょうじのたぬきばやし)
証誠寺に住むいたずら好きの狸たち。彼らが通りかかった坊さんを化かそうと、さまざまに策略をめぐらせるユーモラスなお話です。昔からある話ですが、今回は人形の操作に江戸時代から伝わる骨よせという技法が使われます。(上演時間15分)
操り三番叟(あやつりさんばそう)
ふるくから神事として、五穀豊穣を祈りお正月や事始めに、また舞台の安全を祈って開幕前に舞われていた神聖な舞です。糸あやつり人形の大事な動きが多く含まれていて、子どもたちにも、わかりやすく糸あやつりのしくみが伝わります。(上演時間5分)

人形を遣うワークショップ

人形の操作をわかりやすく直接体験
  1. 人形にはどんな糸がどこについていて、どのように遣うのかを簡単にお話します。日本の糸あやつり人形は四角い手板に数本の糸がついている世界でも珍しい構造で、それらの糸を上手く遣うことで独自の細やかな動きを表現します。
  2. 各学年から数名ずつ、舞台上で実際に人形を動かしてもらいます。そうして日本に昔から伝わる糸あやつり人形を体験することで、伝統芸能を知るきっかけにもなります。

選べるプログラム構成

低学年・高学年別のプログラム構成も可能です。
  • 寿獅子・・・5分
  • 証誠寺の狸ばやし・・・15分
  • 操り三番叟・・・5分
  • ※いずれか1本
人形を遣うワークショップ 20分
  • 「セロ弾きのゴーシュ」・・・35分
  • 「星の王子さま」・・・45分
  • ※いずれか1本