中国影絵劇「ごんぎつね」

中国影絵劇「ごんぎつね」

中国影絵劇「ごんぎつね」

上演スケジュール

上演時期
9月~12月
上演時間
80分(休憩あり)

ごんぎつね

心揺さぶられる美しい色彩 まさに生きている様なリアルな動き

あらすじ
ひとりぼっちの子ぎつね「ごん」は、村の若者「兵十」が病気の母親のために獲っていたうなぎをいたずらして逃がしてしまいました。
その後、母親は死んでしまい、ごんはとても後悔しました。おわびに山の栗やきのこを兵十の家にこっそりと何度も持っていきます。しかし兵十にはごんの思いは通じません。ある日、兵十はごんが家に入る姿を見つけて、火縄銃を手に取ります。
制作にあたり
この度、新美南吉の名作「ごんぎつね」をとりあげたのには2つの理由があります。ひとつは、この作品が影絵人形劇で表現するのにとても合うお話だからです。
「ごん」の自由奔放な動きや川の中のシーン等は人間の舞台劇ではできない影絵独特の技術とトリックで表現できますし、お話の舞台となっている美しい自然を表現するには、光と影が持つ繊細かつ綺麗な色彩の中国影絵劇 皮影戯がまさにピッタリな技法です。
ふたつめの理由としては、今の子供達に「ごん」や「兵十」の様々な心情の変化を通して相手を思いやる心の成長を感じてもらえればと思っています。
きっとこの作品が影絵の魅力的な幻想となって子供達の心の中にスッと入り込んで、時間をかけてゆっくりと心の栄養剤に成ることを願っています。

プログラムB

  • 中国寓話/鶴と亀 10分
  • 皮影戯のひみつ(解説・実演)15分
  • ごんぎつね 45分

ショートプログラム

中国寓話「鶴と亀」
ある日のこと、湖を小さな亀が泳いでいました。岩に辿り着き登り始めた亀に、舞い降りてきた一羽に鶴がそっと近づき、長いくちばしで亀の尻尾をつつきます。驚いた亀は首をすくめ、慌てて逃げ出しました。そして鶴が魚をついばみ始めると、今度は亀がそのくちばしに噛みつきました。さあ大変、鶴も大慌てです。
さてどうなることやら…

見て、触れて、操作して。本場の人と触れ合う貴重な直接体験

皮影戯のひみつ(解説・実演)
本場中国の演技者による人形操作の解説や、簡単な中国語「ニーハオ」「ツァイチェン」などのレッスンもあります。さらには実際に使われている人形を手にして操作を体験していただきます。
また、プログラム終了後に全員でスクリーン裏を見学できます。

影絵は影法師

劇団影法師は、「アジアに軸を置いた創作と世界に向けた発信」をテーマに活動してまいりました。
21世紀を迎え、政治・経済・文化ともに欧米主導型からアジア中心へと変わってきています。我々はこの様な変化の中で、これから次代を担う子供たちが、自国の文化はもとより隣国を含むアジアの文化を理解し、誇りを持って広く世界で活躍してくれることを願っています。そのための活動として、劇団影法師は日本の影絵をリードし、ボディシルエット等、新しい手法を創作すると共に、中国影絵の皮影戯(ピーインシー)等のアジア伝統文化との国際共同製作の先駆者として、日本の現代演劇を世界に発信してまいりました。これからもグローバルな視野と文化的センスを備えた素晴らしい若者が日本から数多く巣立ってくださることを願っています。

皮影戯(中国影絵)の魅力

1200年の伝統によって育まれた中国影絵「皮影戯」(ピー・イン・シー)の魅力溢れる世界を日本に紹介してはや23年。おかげさまで日中合作「西遊記」特別公演は数々の優秀賞をいただき、ロングラン作品となりました。そして、私たちは日本における皮影戯の確立をめざして中国影絵の技法を高め、独自のレパートリーにその技術を取り入れることにも成功しました。

1.変幻自在の人形たち~操作棒の見えない照明法~

1.変幻自在の人形たち~操作棒の見えない照明法~
中国皮影戯は日本の影絵人形劇の操作方法とは根本的に違い、人形をスクリーンに直接押し当てる方法で行われます。一瞬の変わり身なども可能となり、そのスピード感あふれる繊細な演技力はまさに現代に生きる1200年の伝統芸術です。

2.皮人形による影絵

2.皮人形による影絵
ロバや牛・馬などの動物の皮をなめし彫刻を施し、繊細に彩色したものに桐油を塗って乾かした色彩豊かな人形たち。100cmにもおよぶ80体の人形たちによる独特の世界は、インドネシアのワヤン・トルコのカラギョーズなどの影絵劇とは一味違う趣を持っています。

3.伝統楽器が奏でる音楽

3.伝統楽器が奏でる音楽
中国楽器が奏でる軽快なリズムと旋律は皮影戯を盛り上げる大切な要素です。
鼓・どら・鼓弓などの中国楽器を使った賑やかな音楽が、物語を盛り上げます。